2017年度大阪府公立高校の社会の分析です。

大阪府公立高等学校 一般入学者選抜 CD付 2019年度受験用 赤本 30271 (公立高校入試対策シリーズ)


1 班に分かれて神戸について調べた内容を題材にした問題である。
 2017年は神戸港開港150周年という節目の年で、150周年を意識した可能性が高いと考えられる。
(1)Sさんの班が調べた内容
 神戸の地形図を用いた問題である。地図記号、地図上の長さと縮尺から実際の距離を出す問題、2つの地図を比較して記号で答える問題で構成されている。このような問題形式はよく出題されるので塾のテキストで練習すれば対策になる。2017年度までの大阪府公立高校の入試問題で、2014年度を除いて毎年出題されている。出題される可能性が高いと考えてよいだろう。
(2)Hさんの班が調べた内容
① 神戸に関する問題で選択肢の中から記号で平清盛を解答する問題である。
② 室町時代の足利義満の日明貿易について基本的な知識があれば解答できる。
(3)Kさんの班が調べた内容
 リード文は神戸税関の歴史について紹介されているが、歴史に関する問題は初代内閣総理大臣で兵庫運上所の長官を務めた伊藤博文を解答する1問目だけである。
② 世界貿易機関の略称(アルファベット)を選択肢の中から選ぶ問題である。このような問題については記号だけでなく、書き取る問題も出題されているので、世界貿易機関=WTOのように日本語名とアルファベットを両方覚えるようにしたい。
③ 関税に関する問題で、関税は間接税とすぐに解答できるが、国税か地方税かを選ぶ問題については正確に覚えていないと間違える可能性が高い。確実に正解できるようにしたい。
④ 資料問題である。資料問題に対して苦手意識があれば日頃から練習をする必要がある。

2 2016年の伊勢志摩サミットに関する問題である。
 時事問題を意識して作成した可能性が高い。2015年度の入試問題から時事問題と関連した問題が出される傾向が見られることから日頃からニュースを見る必要がある。地理・公民で構成されているが、全て基本的な問題で難易度はあまり高くないと思われる。
 ただし、(4)の温室効果ガスに関する国際会議については難しい問題とは言えないが注意する必要がある。公民は中3の2学期以降に指導することが文部科学省の方針で決まっているようだが、学習塾などで早めの対策をとらないと、学校の授業だけで正解することは難しいかもしれない。 3 文字と文学の歴史に関する問題  四大文明の1つ中国文明の甲骨文字から明治・大正時代まで幅広く出題されている。全て基本的な問題で正解できるようにしたい。
 (5)②は田沼意次が奨励した株仲間を説明する問題である。文章記述問題で解答するにはなぜ田沼意次は株仲間を奨励したのか正しく理解する必要がある。田沼意次の株仲間の奨励とセットで、天保の改革で株仲間を解散させた水野忠邦も正しく理解する必要がある。田沼意次と水野忠邦の改革をセットで覚えるように対策しておきたい。

4 選挙に関する問題である。
 公職選挙法が改正され、2015年に選挙権の年齢が18歳以上に引き下げられた。この問題も時事問題を意識して作成した可能性が高いと思われる。(1)から(5)までは基本的な問題で難易度はあまり高くないと思われる。これらの問題については確実に得点できるようにしたい。
 (6)は資料問題が2問出題されている。1問目は若者の投票に関する新聞記事とグラフを見て解答する問題である。2問目は財政に関する問題である。文章記述問題は国債を発行する問題点を書く問題である。なぜ国債発行が将来世代の負担になるのか仕組みを正確に理解していないと解答できないだろう。