2015年度大阪府公立高校後期試験の社会の分析です。

大阪府公立高等学校 一般入学者選抜 CD付 2019年度受験用 赤本 30271 (公立高校入試対策シリーズ)


1 Tさんが京都市内を地域調査したときの内容を題材にした問題である。
 小問は8問あるが、地理・歴史・公民からバランスよく出題されている。地理の問題は(3)・(4)②・(6)の3問が出題されているが、全て地形図に関する問題である。地形図については、2014年度の問題では見られなかったが、大阪府公立高校ではよく出題される問題であるので地図帳の見方と縮尺の計算の対策を確実にしておきたい。
 歴史は京都に関する問題で室町時代の出来事を選択肢から選ぶ問題、写真から慈照寺銀閣を選ぶ問題、徳川慶喜の行ったことについて解答する問題である。いずれも基本的な問題で、理解できていれば正解できる問題である。
 公民は京都の景観に関する問題で、地方公共団体だけに適用される決まりである「条例」に関する問題である。条例の制定・改廃と首長・議員の解職(リコール)を要求するときのそれぞれの手続きについて正確に覚えるようにしたい。

2 国際交流でAさんと留学生の会話の一部を題材にした問題である。
 小問は9問あるが、そのうち8問は地理に関する問題である。8問は基本的な問題で難易度はあまり高くないと思われる。(2)について、国名イの国の特徴にカカオ豆の生産量が世界一という点をヒントにすれば「コートジボワール」と解答できる。残りのケニアと南アフリカ共和国については面している海(インド洋・大西洋)をヒントにすれば解答できるだろう。できれば、世界地図を見ながら答え合わせをすることを勧めたい。

3 税と土地制度に関する歴史の問題である。
 前半は歴史で、後半は公民の問題で構成されている。前半の歴史の問題について、(1)から(3)までの問題は奈良時代から豊臣秀吉の太閤検地までで、幅広い時代から出題されているが基本的な問題である。(4)(5)は明治時代の問題であるが、文章記述の問題が1問含まれている。記述問題は地租改正で、当初は3%だったが反対一揆により2.5%に改めた内容を解答する問題である。地租改正の内容について現金で納めるようになったことだけでなく、反対一揆で改正された出来事も正確に覚える必要がある。  後半は公民で、税に関する問題である。
(6)①は直接税と間接税等の収入額の推移を示した表を見て解答する問題であるが、資料から間接税等が40%を超えている年度があることを見極めるのは難しいと感じるかもしれない。
②は間接税に当たるものを選択肢の中から記号で解答する問題で、基本的な知識があれば解答できる。

4 Sさんが政治のしくみについて調べた内容を題材にした問題である。
 (1)から(4)までは全て基本的な問題で難易度は高くないと思われる。(5)の資料問題と文章記述問題は一票の格差問題である。資料問題に苦手意識がある場合、日頃から資料に慣れるようにしておきたい。(5)の問題のテーマである一票の格差問題について、2012年の総選挙で違憲判決が出たことや2014年に衆議院の総選挙があったことから時事問題を意識したと思われる。